復興「ありがとう」ホストタウン事業の取り組み 2020

2020年3月6日~8日南アフリカ共和国にて日本文化祭開催(在南ア日本国大使館)

2020年3月6日~8日にかけて、南アフリカ共和国のショッピングモールにて日本文化祭が開催されました。会場では在南アフリカ日本国大使館のブースが設置され、南アフリカのホストタウンである、岩沼市、町田市(東京都)、飯塚市(福岡県)の紹介とともに、ホストタウン広報ポスターを掲示していただきました。在南アフリカ日本国大使館によれば、メインステージで行った武道や文化デモンストレーションの都度、ホストタウンの取組についても言及することで、多くの来場者の方に発信できたとのことです。関係者の皆さま、情報発信にご協力いただき、ありがとうございました!

令和2年1月19日~24日岩沼市長が南アフリカを訪問しました

1月19日に岩沼市を出発した市長は、およそ23時間かけて南アフリカ共和国に到着し、在南アフリカ共和国日本国大使館、オリンピックハウス(ヨハネスブルグ市内)、クロフォード校(ツワネ市内)、国立ヨハネスブルグ大学(ヨハネスブルグ市)を訪問しました。

2020年1月20日在南アフリカ共和国日本国大使館

在南アフリカ共和国日本国大使館を表敬訪問し、特命全権大使丸山則夫氏(写真左から3番目)と懇談しました。

2020年1月21日オリンピックハウス

21日には、ヨハネスブルグ市内のオリンピックハウスを訪れ、南アフリカスポーツ連盟・オリンピック委員会(SASCOC)、南アフリカラグビー連盟、南アフリカサッカー協会、南アフリカ陸上連盟の皆さんと懇談を行いました。市長は、東日本大震災からの復興支援への感謝を伝えるとともに、オリンピックを通じた南アフリカ共和国との交流について、意見交換を行いました。

SASCOC及び南アフリカサッカー協会、南アフリカ陸上連盟には、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会での南アフリカの活躍を祈念して、「感喜」、南アフリカラグビー連盟には、ラグビーワールドカップ2019日本大会での優勝を祝し、「感動」の文字が書かれた色紙を贈呈しました。なお、この色紙は、文字は市内在住の高校生合川礼菜さん、押し花の装丁は「九良楽の窓」を主宰する鈴木九良子さんの制作によるものです。

2020年1月22日クロフォード校

22日には、ツワネ市にあるクロフォード校(CrawfordPreparatoryPretoria)を訪れました。クロフォード校の1~7年生(約600名)が集まった合同集会では、東日本大震災時に岩沼市で救助活動を行ってくれたレスキュー・サウスアフリカ(RSA)の消防隊員のスピーチも行われました。

合同集会の様子
救助活動への感謝を述べる岩沼市長
救助活動の様子をRSA隊員が紹介

その後、岩沼小学校の6年生とクロフォード校の生徒たちは、インターネット回線を利用したテレビ会議(協力:㈱ドコモCS東北)による交流を行いました。

生徒たちは、お互いの国の国歌を歌ったり、お互いの住んでいるまちを紹介したりして、交流を深めました。「地震が起こったらどうするの?」「南アフリカにはゆるキャラはいるの?」「岩沼小学校には制服はないの?」などの質問も飛び出しました。参加した生徒からは、「楽しかった」「東京オリンピックでは南アフリカも応援したい」などの声があがり、笑顔あふれる交流となりました。

サプライズで実際に救助活動を行ったRSAの隊員が登場

避難訓練での「頭をかかえるポーズ」をとる岩沼小学校の生徒たち

記念撮影の様子

また、交流の記念に、クロフォード校へ「千年希望の丘」をモチーフにした絵本「きぼうのおか~千年先のきみへ~」を贈呈しました。

クロフォード校クリスティーナ校長

クロフォード校では、後日年長の生徒が年少の生徒に絵本の読み聞かせを行ったとのことです。

2020年1月22日国立ヨハネスブルグ大学

22日ヨハネスブルグ大学を訪れ、レスキュー・サウスアフリカ(RSA)及びヨハネスブルグ大学の方と懇談しました。

懇談の様子

東日本大震災時に実際に来日したRSAのイアン・シェール代表、ヨハネスブルグ大学健康科学学部学部長シャーム・カーン教授、同学部副学部長クレイグ・ビンセント・ランバート教授ほか6名の方と懇談し、復興支援への感謝を伝えたほか、建設中のレスキュートレーニングセンターの視察を行いました。

「感謝」と書かれた色紙を贈呈しました。(文字:合川礼菜さん、押し花:鈴木九良子さん)

懇談の中で、東日本大震災時に岩沼市で救助活動を行ったRSA隊員は、「日本人の粘り強さ、負けない気持ちの強さに感動しました。私は短い期間の滞在でしたが、住んでいる人たちはずっとのりこえていかなければならない、本当に感心しています。」と話し、岩沼市長は「今回、日本から14,000km、23時間かけてやってきて、遠い道のりでした。同じようにRSAの皆さんが被災地に乗り越えて来ていただいたことに感動し、感謝しております。」と述べました。

2020年8月18日応援メッセージ動画の撮影

復興ありがとうホストタウンの取り組みの一環として、南アフリカに向けた応援メッセージ動画の撮影を行いました。撮影した動画は、ホストタウン応援メッセージ動画特設ページで公開しています。特設ページ「世界はもっとひとつになれる。LightupHOSTTOWNProject」(https://host-town.jp/hosttown_message/ja/)

2020年8月~9月南アフリカに七夕飾りを贈呈

2020年8月6日、新型コロナウイルス感染症の影響が続く南アフリカに、七夕飾りを発送しました。七夕飾りには岩沼市南アフリカ応援連絡会の方々が書いた応援メッセージの短冊と、集団移転先の玉浦西の方々が折った鶴などを飾っています。(協力:岩沼おりがみ館おりづるアーティスト・渡辺邦信氏)南アフリカへ着いた七夕飾りは、在南アフリカ日本国大使館のご協力のもと、南アフリカオリンピック委員会と、プレトリアにあるクロフォード校に贈られました。

私たちは皆、大変な年を過ごしてきましたが、地球の反対側に、私たちのために祈り、応援してくれる仲間がいることを知ることができ良かったと思います。七夕の物語に出てくる二人の星と同じように、今日のように、時折繋がることができます。私たちはオリンピックを楽しみにしており、日本の成功を祈っています。(クリスティーナ・スワンポール校長先生)

南アフリカのホストタウンの一つであり、我々の家族である岩沼市からの美しい贈り物に感謝申し上げます。チーム南アフリカへの応援と感動を与えてくださったことに改めて感謝いたします。来年のオリンピック・パラリンピックの際に日本でお会いできることを楽しみにしております。(ラヴィ・ゴベンダー事務局長代理)

 2020年9月 クロフォード校から ぬいぐるみと寄せ書きが贈呈

 南アフリカのクロフォード校から、2020年1月に交流した岩沼小学校へ、ぬいぐるみと寄せ書きの書かれたスカーフが贈呈されました。ぬいぐるみには「staysafe」「bestwishes」と書かれており、岩沼小学校の小木曽校長は、「この度は、素敵なぬいぐるみとメッセージをありがとうございました。今、世界でコロナウイルスが感染して大変なことになっています。でも、みんなの知恵と勇気で、きっと克服できると思います。オリンピックで南アフリカの皆さんと交流できることを楽しみにしています」と話し、クロフォード校に向けてメッセージ動画を送りました。

 2020年10月31日 国旗・国歌の学習講座

 2020年10月31日、岩沼市民会館にて、「国旗・国歌の学習講座」を開催しました。国旗の学習講座には、国旗の専門家である吹浦忠正氏を講師に、市民およそ100名が参加しました。また、国歌の学習講座には、オペラ歌手の新藤昌子氏、ピアニストの鼓緒太氏の指導のもと、市民36名が事前に練習してきた南アフリカの国歌を斉唱しました。国歌斉唱の様子は撮影され、ホストタウン応援メッセージ動画特設ページで公開されています。

 特設ページ「世界はもっとひとつになれる。LightupHOSTTOWNProject」

https://host-town.jp/national_anthem_sung/ja/

 2020年11月~12月 南アフリカ・日本 相互応援ポスターコンクール

 南アフリカのクロフォード校の生徒と、岩沼市内の小中学生が互いの国を応援するポスターのコンクールを開催しました。南アフリカからは31作品、岩沼市内では121作品が集まりました。沢山の応募ありがとうございました。